10/30習作 『自察観察人』
どうも、引導です。
引っ越し後の片付けも落ち着いてきて、 ようやく人間らしい生活ができるようになってきた気がします。
でもカップラーメンばかり食べております。
さて、今回の課題は『始まり』。
性格が曲がっているので、 『始まり』なんて言われると真逆の『死』を連想させたくなります。
というわけで、今回はそんな内容です。
課題: ペラ2枚
『始まり』 で、書いてみたものの、 ページの感覚がつかめず、ペラ5枚の話になってしまったので 供養をこめて、掲載します。
まだ推敲してない初稿を掲載します。
『自殺観察人』
人物
緒方レイジ(21)大学生
上原マヤ(16)高校生
M:モノローグ(心の声)
◯電車の駅・ホーム(朝)
駅のホームに黒ずくめの男、緒方レイジ(21)が立っている。
緒方M「そろそろ時間だぜェ……?」
緒方の手のスマフォの画面に『朝7時にH駅の先頭車両付近で飛び込みます』と掲示板の書き込みが表示されている。
緒方M「死ににゆく人間の顔……。拝ませてもらおうか!」
ホームの先頭には女子高生、上原マヤ(16)が一人だけ立っている。
ホームの時計が7時を指し、特急電車が通過する。 マヤがコブシを強く握り、肩を震わせている。
緒方「ダラしねえなァ! 死ぬ勇気もないのか!」
マヤ、ギョッとして緒方を見る。
緒方「とッとと死にな! こっちは退屈してんだ!」
マヤ、鼻を真ッ赤にして泣き顔で緒方に走り寄り、緒方にビンタにする。
緒方「てめェ! 何しやがる」
緒方がわめき散らすが、マヤは改札へ走り去ってしまう。
◯電車の駅・ホーム(朝)
T『3日後』
駅ホームのベンチで緒方がスマフォをいじっている。
緒方「今度も冷やかしだッたらタダじゃおかねえ……!」
マヤの声「見ーぃつけた」
マヤが緒方の背後から近づき、だーれだ? と目隠しをする。 乱暴に振りはらう緒方。
緒方「この前のビンタ女!」
マヤ「サイトに書き込みすれば、また会えるかなって。ね、死に神サン?」
緒方「おれをコケにしやがンのか!」
緒方がマヤの胸倉につかみかかる。 マヤ、途端にしおらしくなる。
マヤ「この前は叱ってくれてありがとうございました。私、あの後勢いでイジメっこの家に乗り込んで泣き叫んでたら、翌日からイジメられなくなって……あなたのおかげです」
緒方「ハア? 訳わかんねーコト言ってンじゃねえ!」
マヤ「ウフフ。死に神さんって面白いですよね。よかったら、私とお友達になってくれませんか?」
/了
この話はちゃんと書こうと思ったら、 ペラ2枚の話ではないな、と書きながら感じていました。
(結局、ペラ5枚で書いてしまいました)
ペラ10枚~15枚くらいで書く内容かな? と感じたので、リメイクする機会があったら、ちゃんと書き直します。
一番の反省点 『枚数に収めるために、ト書きを書かず、セリフだけにしてしまった』
※だってページ数足りないんだもん
テーマが『はじまり』だったので、 逆に"死"を連想させるスタートから、 最終的には、新しい人間関係の始まり、みたいな終わり方のイメージで 考えてました。
ラノベっぽい出会いの話、という感じで考えていましたが、 あんまりラノベっぽくなかったです。
2015/10/30 引導