12/2習作 『軽くないおもい』
『軽くないおもい』
課題:一年後(時間経過)
ポイント:季節感があること
締め切り当日まで実家に帰っていたので、
戻ってきて、死ぬ気で書きました…。
『軽くないおもい』
登場人物
細谷レイ子(22)大学生
神木陽輔(25)レイ子の恋人
ファミレス店員
◯ファミレス内
細谷レイ子(22)がステーキにかぶりついている。
テーブルの向かいで、灰皿にタバコをもみ消している神木陽輔(25)。
ファミレス店員がやってきて、
店員「お待たせいたしました。マルゲリータピザとポテトフライになります」
レイ子「はーい。こっちこっち」
レイ子の前に料理の皿がおかれる。
店員「こちらの皿、お下げいたしますね」
レイ子「はぁい。どれも美味しかったです」
店員は空の皿を六枚積み重ねて、厨房へ戻る。
レイ子「陽ちゃん、今日は元気ないね。まだコーヒー1杯しか頼んでないよね」
無言でコーヒーに口をつける神木。
神木「……呆れてるんだよ。今日は大事な話があるって言ったろ」
レイ子「だってお腹すいちゃったんだもの」
わざとらしくため息をつく神木。
神木「単刀直入に言う。レイ子、別れよう」
ポテトフライをつまんでいたレイ子がポテトを落とす。
レイ子「じょ、冗談だよね。陽ちゃん。私のどこが気に入らなかったの? 直すよ?」
神木「……おまえ今、体重何キロだ?」
レイ子「えっ! 陽ちゃんカンベンしてよ」
神木「それが答えだ」
レイ子「美味しそうに食べる私が好きだって」
神木「限度がある」
レシートを持って席から立つ神木。
レイ子「待って! 陽ちゃん、私やせるから」
神木が手で"5"を示す。
神木「50だ。50キロまでやせたら連絡してこい。ただし、1年だ。それ以上は待てない」
◯レイ子の家・浴室(夜)
バスタオル姿で体重計にのるレイ子。
レイ子「ウソでしょう!?」
◯道
桜並木をジャージ姿のレイ子が走る。
◯市民プール
サンサンと照りつける太陽の下、ビート板でバタ足するレイ子。
◯レイ子の自宅・リビング(夜)
"秋の幸"特集をTVで観ながら、腹筋するレイ子。
◯道
厚着をしてランニングするレイ子。
足下の凍った水たまりで足を滑らせ、転ぶ。
救急車の音。
◯病院・病室
花をもって見舞いにくる神木。
神木「どうしてすぐに知らせなかった!」
ベッドのやつれたレイ子、笑顔で、
レイ子「入院したおかげでノルマ達成したよ」
/了
改めて見直すと、
PS・PSPのゲーム『街』に強く影響されていることがあります。
(というかタイトルはそのオマージュ)。
序盤をたらたら書きすぎて、
後半で柱をいくつも立てるだけのページ数的余裕がキツく、
季節感が分かる単語だけ並べた感じになってしまいました。
そしてやりたいやりたいと思っている
◯細谷家・全景
◯細谷家・リビング
寝転がりながらテレビを観ているレイ子
みたいなよくドラマである表現を
ページ数が足りない! という理由でいつも使えてないので
早く使ってみたいですね(全景~のところで2行使っちゃうのはキツイ…)
2015/12/8 引導