11/1習作 『ゲームスタート!!』
課題『はじまり』
ペラ2枚分
今回は初稿・2稿・3稿と載せてみます。
ペラ2枚分
今回は初稿・2稿・3稿と載せてみます。
『ゲームスタート!!』
人物
葉鳥カズミ(24)会社員
相沢祥子(20)大学生
【最終稿(第3稿)】◯ゲームショップ・レジレジに並ぶ会社員、葉鳥カズミ(24)、財布からゲームの予約票を店員Aに渡す。店員A「本日発売のこちらのソフトでお間違いありませんか?」
隣のレジで小学生が店員Bにわめいている。
店員B「当日発売は売り切れで……」
小学生「まだそこにあるじゃん」葉鳥、小学生を見て考え込む。
葉鳥「これ、あの子に売ってあげてください」
葉鳥、予約票をおいて立ち去る。
店を出ると、相沢祥子(20)が息を切らして追いかけてくる。祥子「あの、弟に譲っていただいて、ありがとうございます。それで、私、実はお兄
さんのこと毎朝電車で見てていいなって思ってて……よかったらこれ、連絡ください
!」祥子がまくしたて、メールアドレスのメモを葉鳥の手に押しつける。
/了
シナリオというのは『書き直せば書き直すほど良くなるもの』だと
ぼくは教わりました。
小説のような文学的な表現は、書き直していると、
そのときの勢いみたいなものが、失われるような気がするのですが、
『シナリオに限っては書き直した回数が完成度に直結する』
というのは何となく分かるような気がします。
今回の習作『ゲームスタート!』は
上に掲載したものが第三稿で、書き上げてから2回書き直しています。
初稿と第二稿も掲載しておきますので、
よかったら比較してみてください。
【初稿】
『ゲームスタート!』
◯ゲームショップ・レジ
レジに並ぶ会社員、葉鳥カズミ(24)、財布からゲームの予約票を店員Aに渡す。店員A「本日発売のこちらのソフトでお間違いありませんか?」隣のレジで小学生が店員Bにわめいている。店員B「当日発売は売り切れで……」
小学生「まだそこにあるじゃん」葉鳥、小学生を見て考え込む。葉鳥「これ、あの子に売ってあげてください」葉鳥、予約票を置いて立ち去る。
◯公園
公園のベンチでボーっとする葉鳥に相沢祥子(20)が話しかける。祥子「先ほどは弟に、ありがとうございます。お礼がしたいのでこの後時間ありますか?」葉鳥、顔を上げる。
/了
【第2稿】
『ゲームスタート!』◯ゲームショップ・レジ
レジに並ぶ会社員、葉鳥カズミ(24)、財布からゲームの予約票を店員Aに渡す。
店員A「本日発売のこちらのソフトでお間違いありませんか?」
隣のレジで小学生が店員Bにわめいている。
店員B「当日発売は売り切れで……」
小学生「まだそこにあるじゃん」
葉鳥、小学生を見て考え込む。
葉鳥「これ、あの子に売ってあげてください」
葉鳥、予約票を置いて立ち去る。店を出ると、相沢祥子(20)が走って追いかけてくる。
祥子「あの、弟に譲っていただいて、ありがとうございます。あの、この後食事でも どうですか? 毎朝、電車で見てて……」祥子が顔を真っ赤にして早口で言う。
/了
どうでしょうか?
ぼくがオチの部分を上手くまとめきれず、
四苦八苦していたのが分かると思います。
ぼくがオチの部分を上手くまとめきれず、
四苦八苦していたのが分かると思います。
2015/11/1 引導